五島市×FDAスペシャルトーク

FDAチャーター便が
五島列島に光を
コロナ禍における新しい観光

全国64もの空港同士を結んでいるFDAのチャーター便。長崎県の五島列島にある福江空港には、FDAの立ち上げ間もない2010年度に初就航。2014年度からは毎年数十便のチャーター便を運航している人気の主要就航先です。

長崎県の五島列島は、九州最西端に位置し、長崎港から西へ100kmの東シナ海に浮かぶ大小129の島からなる美しい島々です。129のうち18の島が有人島となっています。五島列島は北と南に大きく分けられ、中通島や若松島、野崎島、小値賀島、宇久島などが「上五島」、福江空港を有する五島列島で一番大きな福江島、久賀島、奈留島、糀島などが「下五島」と呼ばれています。

就航に当たって現地からの熱いラブコールと温かいご支援に加え、近年の離島ブームも相まって、年を追うごとに便数・搭乗者数が増加しています。

美しい海に囲まれた島の絶景・自然もさることながら、その海でとれる鮮度抜群の魚介類にも驚かされます。刺身や握りずし、海鮮丼……どの店に入っても、ハズレなし!

そして、五島列島といえばキリシタンの歴史。江戸時代の禁教令下、五島列島にはに多くのキリシタンが移り住み、信仰を守り続けました。島々には約50の教会が点在しており、そのうちの4つの教会は、世界遺産に認定されています。FDAの福江チャーター便の人気は、自然、食、歴史と、3拍子揃った魅力にあるのです。

そんな福江チャーター便の機内の中で、FDAは五島市協力のもとサプライズイベントを実施。企画したのは、五島列島出身の二人のFDA社員です。今回は、その故郷を愛するFDA社員が五島市職員の磯沖さんと五島列島の魅力とFDAチャーター便を活用した離島観光の可能性について語ります。

五島市役所職員
磯沖 淳一さん

五島市生まれ、五島育ちの生粋の五島人。
現在は五島市東京事務所に勤務。FDA福江チャーター便の現地受け入れ調整を担当。大自然と人の輪に囲まれて育ち、それが身についているため、人との触れ合いや自然を楽しむ生活を送っている。

FDA客室乗務員
小畑 優月

五島市出身。
高校まで五島で過ごし、卒業後、航空関係の専門学校へ進学のため福岡へ。現在は客室乗務員として、FDAに勤務。故郷・五島行きの福江チャーター便に乗務できることを嬉しく思っている。

FDA空港業務部社員
古田 美和子

新上五島町出身。
高校まで新上五島町で過ごす。卒業後は長崎の大学へ進学。その後、日本航空に就職し、国際線の客室乗務員として18年間乗務。FDAには6年前に入社。五島の魅力を語り出したら止まらない。

念願の福江チャーター便
機内イベントが実現!

私は五島列島の北部、新上五島町の出身、客室乗務員の小畑は南部、五島市の出身です。FDAに二人の五島列島出身者がいるということで、今年3月に福江チャーター便での機内イベントを企画したんです。しかし、コロナの影響でチャーター便の計画が中止に。なので今回計画された、福江チャーター便でリベンジしました。

イベントは、五島に関するクイズ大会。お客様に今回の五島旅行を充実したものにしていただけるよう、事前にお客様の旅行行程表を入手し、立ち寄られる教会や観光スポットなどをクイズにして、五島の魅力をお伝えしたり、五島に親しみを持ってもらえるよう五島弁をクイズにしました。

クイズの答えは3択にし、正解だと思うものに挙手で回答していただきました。正解されたお客様に、五島市様から提供いただいた椿油を練り込んだ飴をお配りし、飴を一番多く獲得された方に、五島市様から提供いただいた記念品をお渡しするというスタイル。お配りしている間に、問題の解説として観光地の魅力や見どころなどをお伝えました。

イベントは初の試みでしたが、お客様に大変楽しんでいただき、私たちも嬉しくなりました。

このようにチャーター便では、機内イベントを実施したり、定期便とは違った特別のサービスを提供できるのが楽しいですね。今回の福江チャーターでは、客室乗務員全員が五島市のイメージキャラクター「つばきねこ」のグッズを身に着けて乗務。

また、機内サービスでは、五島銘菓「治安孝行(ちやんここ)」をお配りしました。治安孝行は、粒あんを求肥で包み、たっぷりのきな粉をまぶしたお菓子です。機内サービスでお出ししている静岡茶との相性は抜群。このように特別の機内サービスで、これから訪れる旅先に思いを馳せながら空の旅を楽しんでいただけるのも、チャーター便ならではだと思います。

福江空港では、チャーター便でお越しいただいた方々に歓迎の気持ちをお伝えすべく、地元職員がお出迎えをさせていただきました。数ある旅行先の中から、五島の旅を選んだいただくことは、本当にありがたいと思っています。

島を離れ、改めて実感
「五島列島は素晴らしい!」

私は五島生まれ、五島育ち。今、五島市東京事務所に勤務しているのですが、この転勤で初めて島を離れることになりました。島を出てみて、外からの目で島を見つめなおした時、改めて島の魅力に気付かされました。

そうですよね、島を離れて分かる島の魅力はたくさんありますよね。特に、海!

白くてサラサラの砂浜に遠浅の透明でブルーの海が当たり前だと思っていました。

東京に出て、「湘南の海はきれいだ」と聞いて行ってみたのですが、「ん?こんなところで泳いでいるのか?」と思いました(笑)。

よく、沖縄の海はきれいだと聞きますが、五島の海は沖縄に負けてない!そう思います(笑)

すぐ近くに海があって、潜れば貝や魚がとれるのも当たり前の五島ですが、都会では海に行くのに2~3時間はかかり、行った先の海が透明じゃない。また、五島ではとれたての新鮮な魚介が刺身になって食卓に並ぶのが当然だけど、他ではそうじゃない。自分たちのあたりまえの日常は、都会では非日常であって、人にとっての豊かさや幸せとは、“五島の日常”のようなことなのかもしれないと気付きました。

高校生のころは、カフェめぐりするのが楽しみでした。五島にはなぜか、カフェが多いんです。

五島高校のある街の中心部にもカフェは多いのですが、島全体にカフェが点在していますね。五島の人は自然に親しむのが好きなのでドライブを楽しむ人も多く、「あっちのカフェにいってみようか、こっちカフェにいってみようか」と点在するカフェに立ち寄りながらドライブを楽しんでいます。

カフェを営んでいる方は、地元の方もいらっしゃいますが、島好きのIターンの方や、私たちみたいに一度島を出て島の魅力に気付いたUターンの方も多いんです。観光客の方にはカフェに立ち寄ってもらい、島の魅力を知る店主たちと触れ合っていただくのもいいかもしれません。

離島に大きな経済効果をもたらす
島直行のチャーター便

五島列島に他のエリアから来ていただくには、飛行機で長崎空港や福岡空港を経由することになります。しかしチャーター便では、経由なしに直行で福江空港に来ていただける。お客様にとっては、移動も楽な上、移動にかかる旅費も抑えられることになります。

これまでに実施したチャーター便は50回を超え、8,000人以上の観光客の方々を送客いただいているので、経済効果はものすごく大きいですよね。しかも直行で来られるので、島の中だけで経済が完結するという点でも、願ったり叶ったり。経済効果が非常に大きいFDAのチャーター便に、私たちは感謝しています。

チャーター便のお客様の傾向としては、五島列島だけを楽しむ旅行を選択いただいている方々なので、五島に魅力を感じて島時間を満喫される方が多いと思います。経由しない分、島での滞在時間がたっぷり取れるということもあり、ゆったりとした旅行を楽しめることにお客様には満足いただけているようです。その分、経済効果も高く、まさにWin-Winで、FDAのチャーター便は、お客様にとっても私たちにとっても、とてもありがたい直行便だと思います。

FDAのチャーター便では、一気に80名のお客様を送客していただけます。しかも安定的に運んで来てもらえることに、地元の旅行業や飲食業の方々は非常に助かっています。

福江行きのチャーター便は、福江空港に到着後、名古屋(小牧)空港に戻ったり、他の空港にチャーター便として飛んだりします。その飛行機を島の人たちが利用できるというのも、離島におけるチャーター便のメリットだと思います。福江空港や港から直接つながっているのは九州だけなので、五島列島の人はなかなか九州以外の場所へは行きづらいのですが、チャーター便だと直行で行ける。五島出身だから分かるのですが、これは島人にとってとても大きいことだと思います。

コロナ禍における
新しい観光のスタイル

コロナ禍において、きっちりとした感染症対策を講じながら旅行を楽しんでいただき経済を回していく、という流れになってきていますが、それが日常になっていくのだと思います。五島列島に限らず、各地が感染症対策にしっかりと対応していくことになります。お客様も、受け入れ側も高い意識を持って、互いに安心して観光を楽しんでいただくことが大切だと思っています。

そして、チャーター便で旅行をした方々に、五島の魅力、そして五島にチャーター便が飛んでいることを発信していただけることが、私たちの願いです。

コロナ禍においても、チャーター便は必要だと思っています。地元の受け入れ側としては、「もしかすると地元民に感染するのではないか」という思いを持たれる方もいらっしゃるとのでは、と最初は気にしていたのですが、旅行される方も受け入れる側も、そして航空会社もきっちりとした対策を尽くした上で、地元の経済を活性化させていければと思います。

コロナがどのようなものなのか、まだ見えない段階のころは、私も実家に帰省することも控えていました。しかし、感染対策が当たり前になった今、島の受け入れ側の体制も整っているということですし、飛行機にはたくさんの方に乗っていただきたいと思っていますので、安心して観光を楽しんでいただければと思います。

チャーター便だと直行なので、経由するよりリスクも少ないと思います。

人混みに行くくらいなら、この自然豊かなところに来てもらった方がですね。

そうですね、観光地もいいのか悪いのか、ちょうど空いているというか、そんなに密集せずに見ていただけるところもあるので、予防さえしていれば感染はしにくいのかなと思います。

みんなコロナで閉じ込められてギュウギュウになってた、ストレスも溜まっている、というところで、このような五島の自然のあるところに来ていただいてリフレッシュしてもらえたら。五島はいいところだと思います。

ありがとうございます。

ローカルとローカルを直行でつなぐFDAのチャーター便は、コロナ禍において、リスクも少なく安心して旅行を楽しんでいただけます。受け入れ側、航空会社、旅行者が感染対策を講じながら、新しい観光のスタイルを築き上げ、これからもFDAのチャーター便はローカルの経済を活性化させていきます。