行政、民間が一体となって
チャーター便の受け入れを支援。

FDAでは、2013年から稚内空港発着のチャーター便を運航しています。年間300便を超える運航実績は、稚内市職員の皆様、地元の方々の温かいご支援なくしては実現できませんでした。

稚内空港の利用者数が伸び悩むなか、北海道庁から、すでに国内チャーター便の運航を始めていたFDAさんをご紹介いただいたことが、最初のきっかけです。市長が今も「闇の中で一筋の光明を見出した」と言うように、まさに稚内市にとって転機となった出来事ですね。

チャーター便の受け入れについて、課題も多かったのではないですか。

受け入れる側として「どういうことができるのか」と考えた中でも、特に、現地のバスやフェリーなどの二次交通、宿泊施設との連携などは大きな課題でした。それ以上に苦慮したのが「近隣自治体や地元の方々をどのように巻き込んで、受け入れ態勢を作っていくのか」という部分です。もう一度基本に立ち返って皆で力を合わせて観光資源の洗い出しからスタートしました。

チャーター便数を増やしても宿泊先がない、バスがないとなれば、受け入れができなくなってしまいますので、情報共有は不可欠です。行政と民間が一体となって、受け入れを支援していただいていることは非常に伝わってきます。また、稚内空港発着チャーター便限定の機内サービス品として、往路では地場産クッキーの『ワッカナイポテマルコ』、帰路では『稚内牛乳アイスクリーム』をご提供いただいています。搭乗のお客さまからとても好評でFDAにとってもうれしいことです。

ワッカナイポテマルコ

ワッカナイポテマルコ

稚内牛乳アイスクリーム

稚内牛乳アイスクリーム

関係者が一丸となって誘客、おもてなし。

近隣自治体を含む首長の一団は、これまでFDAさんと一緒に全国各地の自治体やエージェント営業を行ってきました。私たちは、全国の観光地の中から稚内市を選んでくださったことに対し、感謝する気持ちを忘れてはならないと思っています。毎年のチャーター初便で、各観光セクションや空港関係者総出でお客様をお迎えしお土産品をお渡ししているのは、心からの感謝の表れです。また、フットパスを楽しめる『白い道』という観光スポットに至っては、お客様がお越しになるシーズンの前に市職員総出で地面をならしたり、雑草を抜いたりしてお迎えする準備に余念がありません。FDAさんと稚内市、そしてお客さまにとっても、このチャーター事業がWin-Winの成果を挙げ続けられたらいいですね。

地元関係者総出でお見送り

稚内市および近隣自治体の首長および関係者に加え、同じくチャーター便の就航先である中標津空港の関係者とFDAの社長も含めた一団で、2017年は関西方面へ、2018年は福島・茨城方面へ誘客プロモーションに行きました。その際に感じたのは、これだけの大人数が同じ目標に向かって一丸となって進む「これから始まるぞ!」という一体感が素晴らしいこと。年を追うごとに皆が一つになり盤石になってきていると思います。実際にチャーター便が飛ぶようになって、地元ではどのような影響がありましたか?

年間総搭乗者数は、約20,000人に!

今では、稚内市民の中でもFDAを知らない人はいないというくらい、市民もチャーター便を受け入れ、おもてなしの心でつながっています。年々チャーター便の本数を増やしていただき、2017年の年間総搭乗者数は約20,000人を記録しました。2018年は西日本豪雨や北海道胆振東部地震などの影響を受け、前年比ほぼ横ばいという数値です。多くの方に稚内を訪れていただくことは、市民はもちろん、周辺エリアの方々にとってもうれしいことなんですよ。

まさに行政と市民、利尻や礼文を含めた周辺エリアと一体感があるのは、大きいですね。FDAとしても稚内市を窓口にいろんなところと協働できるのはありがたいです。

利尻島 利尻山風景

利尻島 利尻山

礼文島 桃岩展望台風景

礼文島 桃岩展望台

私たちにとって定期便の充実も大切な任務ではありますが、チャーター便がここまで浸透してきたように、全国の空港から乗り継ぎなして誘客できる強みは計り知れません。今後、最適な旅のモデルとして確立していくのではないかと考えています。FDAさんの小型ジェット機は約80人乗りなので、受け入れるにもちょうどいい人数。アットホームな雰囲気の中で楽しんでいただける事業だと思います。

目指すは「どこでもドア」。
稚内市民もいずれは乗り継ぎなしで全国へ!

チャーター便で稚内を初めて訪れ、その後他社の定期便で再び稚内を訪れるリピートのお客さまが増えているという情報を聞き、うれしく思っています。稚内空港のグランドハンドリングは全日空さんに委託しているので、全日空さんの定期便で再訪いただけるのは垣根なしでうれしいことです。「FDAのおかげで、稚内市を好きになったよ」というお客さまの声は、一番の誉め言葉だと思っています。また今後のこととなりますが、チャーター便の一部座席をFDAの公式サイトで一般個人が購入できるような展開も可能になります。稚内の方にもぜひ利用していただけるよう検討していきます。

チャーター便の座席の一部を個人が買えるようになれば、稚内市民は、乗り継ぎなしで全国へ旅をできるようになります。そのメリットは大きいですね。全国とダイレクトに行き来できるようになれば、旅はより一層面白くなります。

FDAが全国の各空港と稚内空港をつなぐ「どこでもドア」になれるように、何ができるかを考えています。2019年は就航から7年目を迎えます。これまで3年連続で300便以上を運航することができ、総搭乗者数も2017年は20,000人を達成することができました。成功しても失敗しても一喜一憂せず、持続的に取り組んでゆき、少しずつ増えていけばいいというスタンスで今後も取り組んでまいります。いろいろな面でますますレベルアップしていく稚内チャーター便を多くの人に注目してもらいたいですね。

まだ、地域の観光資源を十分に生かし切れていない部分もあり、周辺自治体ともより一層協力をして、新たな素材の掘り起こしと情報の充実を図りながら進めていきたいと思います。稚内空港着陸後からスタートする観光素材の見せ方など、“新たな魅力の創造”に取り組んでいきます。

私たちFDAが属する鈴与グループの理念は「共生(ともいき)」というものです。一般にいう「お互いに寄り添って共生する」という意味ではなく、「1つの個が自立をし、そこから他との共生が生まれてくる」というものです。稚内市とFDAがお互いの考えの下に共生し、より強い絆となりますように、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

岡田氏と山田